大地の再生と壊れない道づくり

素晴らしい人生の先輩方に出会い、技術を教えていただけるチャンス。私たちの土地のことを共に考えてくださることがとてもありがたいです。

大地の再生で矢野さんに来てもらってから、ずっと手入れをしていた裏山の、水の流れを改めて観察しています。今度は岡橋さんに壊れない道づくりを教えていただく貴重な体験。道づくりをしてみて、山の水がどのように流れ、どのように安定するのか、じっくりゆっくり見つめていくことができます。

道の上側の擁壁を木組みで裏どめして、呼吸する壁をつくります。

この壁の下からは絶えず少しの水が湧いているので山際は大地の再生の水路を掘っていきます。

壁の上段の土地には谷の水が集まる池があり、池から先の水路はありませんでした。

そこに今回、オーバーフローを流す水路をつけて下の下まで沢を作ります。常に流れは等速的に!

山の中に水路をつけてみると、ものすごーく気持ちよく感じます。本能のような気がします。

道も風みちとなり、風を通し過ぎないように等速的に蛇行する路線が選ばれています。

道に水が流れても、流れ過ぎず、停滞し過ぎない路線。それが豪雨でも壊れない理由。水の流れはずっと探究したいこと。決して終わりはないようです。結局全ては「水」なのかもしれないです。

広場の造成と大地再生!

空気を通す土留め。空気を通す水捌け。じっと水の流れを見て掘るラインを決める楽しみ。

今回は大地再生のお仕事ご依頼で、岡山の瀬戸町で桃農家をされている、たわわの里プロジェクトのTさん邸におじゃまして、広場の造成と水路の設置をさせて頂きました。

1メートル幅くらいだった裏庭を2倍に広げたい! というご要望で、ひたすらユンボで掘り、ダンプで運ぶ繰り返しの2日間! 1日目の終わりに、斜面の下に掘った水路から湧水が出てきたので、やっぱり!!        ということで、得意の通気性水路を通しました。

土の量というのは、いつの時も、思ったより大量に出るものです。

全体のいらない土を剥がしとり、土留めをして枝を刺します。今回は、木組みの土留めをする時間がないので、現地にある竹で空気を通す土留めをして、隙間に剪定枝や笹を挟んで、泥避けを施しました。空気を通すというのが大事です。

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