
苔は川の「呼吸」を映す鏡
川の石にふかふかの苔がついているのは、その川が呼吸できている証と言われています。
苔には根や水を運ぶ管がほとんどなく、水や空気から体の表面で直接養分を吸収しています。だから、まわりの環境がそのまま生育に表れます。
しかも成長がとてもゆっくりなので、何年分もの環境の記録になります。
苔が厚く育つには、次の条件がそろう必要があります。
- 水が流れている:流れがあると、酸素や二酸化炭素が入れ替わり、苔が光合成しやすくなる
- 川底が詰まっていない:ヘドロ化した川では泥が石を覆い、苔の代わりに茶色いぬめりが広がる
- 水しぶきで湿っている:流れが周りの湿度を保ち、水面より上の石も乾かない
- 石が落ち着いている:大水のたびに転がる石には苔は定着できない
水は通い、底は詰まらず、石は安定している。そのバランスが取れた川で、苔はふかふかに育ちます。




























