
林野庁の助成金をいただきながらの活動が、令和4年度で3期を迎え、ひとまず助成金活動は終了です。


今後は自立して山の整備を続けていきます。実際に森林の整備をしている者にとっては、収益があってもなくても山には手入れが必要であることがわかります。

里山は全て、かつて人が手を加えた二次林だからです。私たちが過ごしている岡山市のはずれの里山は、古代吉備国の影響を受けた土地柄で、古代たたら製鉄の炉跡が発見された場所でもあることから、このあたりの谷は人の手によって切り崩された地形です。山の木々も大規模に伐採されました。

この谷地形は現在棚田が残っていますが、かつては「かんな流し」という砂鉄採集がされており、たたらが衰退した後に、ミネラル豊富で水が豊かな地形を、稲作に利用するようになりました。

まるでもののけ姫の世界そのものです。過疎が進んで誰も森の手入れができなくなっても、ある程度、自然な風通しと水の流れが続くように、多様性の森になるような整備を続けていきたいですね。
まだまだわからないことばかり。森から教えてもらうことばかりです。