
広葉樹の森は、民家に近いところが竹藪になりやすい。
今は山に入ることすら難しいほど荒れた状態になっていますが、昔はどこの山にも、赤線(みんなの道)がつけられていて、みんなそこから山に入り、薪になる倒木や、燃えやすい松の落ち葉などを集めるのが日課でした。

人が山に入ることで、自然に風通しがよくなり、風が入ると微生物が増え、根が呼吸して健康な森が保たれていたことでしょう。
しかし、今はわざわざ山の入り口を塞いでいる竹藪を整備し、山に入って枯れ木を除去し、倒木を片付けなければ荒れてしまいます。
荒れるだけなら広葉樹の森は土砂災害にまではなりませんが、誰も手入れできなくなった山は、山主さんにとって厄介者なので、安く売られて開発されたりします。そうなったときには、みんな反対するのです。

そんなことになる前に、山仕事の楽しさと豊かさを一人でも多くの人に知ってもらいたい。そして続けるためには、少しずつ収入が残る仕組み、地域が元気になる仕組みを考えていきたいと思います!