
古民家再生やリノベーションは、多くの人が取り組むようになってきましたが、古民家の周りの環境を再生する人はなかなかいない。

わたしたちのグループは、人が使う土地の環境を再生するのが得意です。
今回環境再生させていただいた古民家は、新たな家主さんがこれから改修して楽しいアトリエにされる場所。その敷地は地形から言うと山の谷部で、敷地内の水路が泥や石で閉ざされており、長年の間に古民家の基礎が沼のようになっていました。

これは、前日の雨の水ではなく、常日頃から家の裏に溜まっていた水でした。まずは、この水を外に出し、家の下の畑まで導かねばなりません。
土中に空気を入れれば水は出てきます。空気が入っていない、または空気が動いていない環境は水も動かなくなり、微生物が少ないので、ヘドロになります。
家を建てると同時に空気を抜くのが昔から大切だった。井戸はその役目を大きく担っていました。
ヘドロを掘り起こすのはとても大変な作業なので、今回は小型の重機を持ち込ませていただきました。

掘り起こした土には山の枯葉をたくさん撒いて、生き物が住む土になるようにしておくと、早く安定した土になります。周囲の山と同じように生き物環境を繋いでいくことが、人の役目なのかもしれませんね。
枯葉を撒いて喜んでいらっしゃるオーナーさんの様子を見て、これからきっと人々が気持ちよく集う場所になるだろうなーと、楽しみになりました。
ありがとうございましたー!